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Channel: 梅田望夫のModernShogiダイアリー
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「王将に迫る 木村、升田決勝譜」(昭和23年5月刊)

古書をネット経由で入手した。昔から欲しかったのだが、やっと手に入った。昨日こちらに届いてからずっと、この本を読みながら棋譜を並べたり、観戦記の文章を筆写したりしている。...

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金子金五郎語録(11) : 金子の将棋史観と升田幸三

昭和二十二年に升田の八段昇格が確定した時である。木村名人と「香平手」三番勝負が行われたが、まず二勝し余勢を駆ってまさかと思っていた三局目の平手番も鮮やかに勝った。升田の将棋のスピードの前に木村の近代将棋はまったく役をしなかったのである。升田のダイナミックな荒わざ、機略(作戦智)、相手をしのぐ雄大な構想。これらの諸要素を一点に集中させる気迫に木村は圧倒された。戦時中、南洋の孤島にあって木村との対決を夢...

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金子金五郎語録(13) : 金子の加藤一二三論(2)

18歳でA級八段になった加藤一二三は、昭和35年(前々エントリーで紹介した文章の半年後)、20歳のときに大山名人に初挑戦し、その第一局に勝っている。その将棋の観戦記「名人戦第一局...

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金子金五郎語録(14) : 金子の谷川浩司論

1902年生まれの金子金五郎と1962年生まれの谷川浩司は、60歳、年が違う。晩年の金子が最後に評した大棋士が谷川浩司であった。谷川が21歳で史上最年少名人になった年、80歳を過ぎた金子は、谷川が名人を奪取する直前に「谷川将棋を考える」という文章を、奪取直後に「谷川将棋について」という文章を、近代将棋誌に寄せている。最初の文章は、米長邦雄の将棋を補助線に谷川の力感について語る名文だ。中原の後につづい...

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金子金五郎語録(12) : 金子の加藤一二三論(1)

ものぐさ将棋観戦ブログ「金子金五郎の加藤一二三分析」で本ブログの前エントリーを取り上げていただいた。http://blog.livedoor.jp/shogitygoo/archives/51602813.htmlさらにTwitter上のやり取りで、ブログでも書きましたが、現在の加藤先生の姿をまるで予見するかのような金子金五郎の本質洞察力には驚かされました。昔の棋士の話でなく我々がよく知っている棋士...

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朝日杯の「対局場からのリアルタイム中継」という仕組みの効果

「ものぐさ将棋観戦ブログ」が早速、「朝日杯 木村vs佐藤和俊ー...

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謹賀新年。Shogi as a National Pastime!

謹賀新年。あけましておめでとうございます。 00年代の最後は、思いがけない幸福な出来事の連鎖によって、将棋に深く関わる2年間を過ごすことができました。この流れのまま、2010年代に突入したいと思っています。今年もどうぞよろしくお願いします。この2年間、将棋に関わり、棋士の方々との交流を通してずっと考えていたことは、将棋が日本人にとっての「National...

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里見さんの女流名人位獲得に思う。ふたりっ子の世界は実現するか。

里見香奈さんが圧倒的な強さを示し、三連勝で清水さんから女流名人位を奪い、弱冠17歳にして女流二冠となった。過去にも十代の女流タイトルホルダーは何人も存在したが、どうも里見さんはそういう過去のトップ女流棋士よりもうんと強くなり、いずれは男性プロ棋士と伍していける「ファン待望の逸材」なのではないか、という認識や期待が将棋界に広がりはじめている。若手プロ棋士やアマ強豪の方々でそういう認識を語る人も多い。ま...

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続・ふたりっ子の世界は実現するか: ルール設計の試み

前エントリーを巡ってコメント欄等でいくつかの貴重なご意見をいただくとともに、渡辺竜王のブログ(http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/23947db7a406ca346f0eb64747ad9922)からは、こんなフィードバックをいただいた。梅田望夫さんも下記の記事を書かれています。里見さんの女流名人位獲得に思う。ふたりっ子の世界は実現するか。(梅田望夫のModern...

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北海道新聞3/12夕刊。「「指す」「打つ」だけじゃない 熱い対局、無限の広がり」

「観る将棋」の楽しさについて北海道新聞の取材を受けました。「「指す」「打つ」だけじゃない 熱い対局、無限の広がり」というタイトルで、渡辺竜王のコメントとともに、3月12日夕刊に大きく掲載されました。道新から許可を頂いたので、その一部をここに転載します。梅田望夫さんに聞く −−「観(み)て楽しむ将棋」を始めたきっかけは?...

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名人戦開幕

いよいよ名人戦開幕である。さきほど終局した第一局は、大熱戦の末、控室の三浦挑戦者優勢という声の中、羽生名人が先勝した。私にとっては、棋士を目指して研修会な入会してからずっとつながっている階段の頂点というイメージがあります。一段一段昇ってきて、その頂点にあるもの。しかもその一段一段は、たったの1局、たったの1手によって、1年間の苦労がすべて水の泡になってしまうような怖い階段ですね。どこまで行っても険し...

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「変わりゆく現代将棋」(羽生善治著、上下巻) 4月23日発売!!!

とうとうこの日が来たか、と言えば大仰に過ぎるかもしれないが、羽生さんの未刊の名著「変わりゆく現代将棋」がついに発売される。自分の本が出たときと同じくらい嬉しい。そして、これほど重要な作品の誕生に貢献することができた(ひいては将棋の世界に貢献できた)という意味で、僕はいまとても興奮している。本書刊行については、版元の毎日コミュニケーションズからニュースリリースが出ている。http://www.myco...

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「変わりゆく現代将棋」対談準備メモの一部: 時代背景

「変わりゆく現代将棋」に収録される羽生さんとの対談のために準備したメモの一部(時代背景編)を公開します。「変わりゆく現代将棋」をより楽しむための一助になればと思います。第一回(将棋世界97年7月号)時代背景: 谷川羽生第55期名人戦第四局。後手谷川。5手目▲7七銀、18手目△5三銀右から、▲6九玉△5五歩▲同歩△同角▲7九角△2二角▲4六角△6四銀▲5六歩...

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「変わりゆく現代将棋」連載とはどんな雰囲気のものだったか。

将棋観戦記からトラックバックをいただき、さきほど紹介したエントリーに追記がなされたことを知った。「遂に発売する「変わりゆく現代将棋...

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目次があるだけで「変わりゆく現代将棋」は印象がずいぶん違うなあ。

将棋観戦記というブログに「変わりゆく現代将棋」の紹介が載っている。目次も転載されている。「遂に発売する「変わりゆく現代将棋 上下」」これを読んで、ああ本になったら目次があるのだ、と思った。当たり前の話をどうして? と思われるかもしれないが、連載のときにはこの目次はなかったのである。しかもこのたび本になる上・下巻の全体に「第一章...

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シリコンバレーから遠野へ

Twitterでこんなふうに書きましたが、いまはまだシリコンバレーにいるが(日本は第二局の前夜)、これから飛行機に乗って東京に向かい一泊(第二局一日目の夜)、そして翌朝から新幹線で遠野に向かい、二日目昼食休憩の間くらいに対局場の宿に到着する予定。飛行機がちゃんと飛びますように。将棋タイトル戦を巡る旅は、一昨年が新潟岩室温泉、豊田市、そしてパリ。昨年は、南紀白浜、伊豆今井浜温泉、新潟岩室温泉、道後温泉...

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近況についてメインブログのほうに書きました。

創業記念日、13年という歳月、そしてサバティカル明けhttp://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20100501/p1

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遠野での名人戦第二局観戦エッセイ、奥出雲での棋聖戦第一局ウェブ観戦記

4月に遠野に行ったときの名人戦第二局観戦エッセイが、まもなく発売になる将棋世界7月号に掲載されます。昨年の王座戦のときと違って、対局中の対局室に入ってはいないので、終局後深夜の控え室の様子を中心に書きました。どうぞご一読ください。そして、6月前半は休暇を取って、棋聖戦第一局(羽生深浦戦)が行われる奥出雲に行きます。6月8日(火)は、一昨年、昨年に引き続き、ウェブ観戦記をリアルタイムで書く予定です。中...

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棋聖戦第一局ウェブ観戦記、書きました。

棋聖戦第一局ウェブ観戦記、書き終え、東京に戻ってきました。今日夕方の便でシリコンバレーに戻ります。http://kifulog.shogi.or.jp/kisei/811_1/index.htmlここで(1)から(8)まで通して読むことができます。このたびの将棋は、午後の早い段階から計算の世界に突入しましたが、そういう将棋をリアルタイム観戦記で表現するのはじつに困難で、午後の将棋は、西尾五段らの新し...

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「シリコンバレーから将棋を観る」が将棋ペンクラブ大賞・文芸部門にノミネートされました。

http://silva.blogzine.jp/blog/2010/06/22_7c33.html将棋ペンクラブ大賞最終選考候補作(第22回)将棋ペンクラブ大賞2次選考結果をお知らせ致します(2009年4月1日から2010年3月31日に発表された作品が対象)。・・・・・最終選考会は7月17日(土)に行われます。

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「シリコンバレーから将棋を観る」が将棋ペンクラブ大賞(文芸部門)を受賞しました。

選考結果 http://silva.blogzine.jp/blog/2010/07/post_9fa3.html選考経過 http://silva.blogzine.jp/blog/2010/07/post_dcab.html

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近況報告

サバティカルが明け、本業や出版関係で多忙な日々が続いているうえ、今年中に「シリコンバレーから将棋を観る」に続く将棋第二作を出すことになり、その原稿に没頭しています。というわけで、なかなかこのブログが更新できませんが、将棋のことはTwitterのほうでぽつぽつつぶやいています。http://twitter.com/mochioumeda...

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将棋ペンクラブ大賞受賞のことば「現在進行形のプロジェクト」

将棋のときの写真は良い顔をしているよ。仕事のときとは全然違う顔だ。私はよくそう言われる。幸福だからである。「梅田 棋聖戦第一局の新潟へ行ったときから、僕の人生は大きく変わり始めてしまったんですよ(笑)。 羽生...

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「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか? ―現代将棋と進化の物語」

11月25日刊です。どうぞお楽しみに。

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新著「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?」、発売されました。

新著「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語」が発売されました。アマゾンには今日在庫が入り、紀伊國屋書店新宿南店にも既にもう並んでいたそうなので、11月24日から全国の書店にも並ぶはずです。どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語作者:梅田望夫出版社/メーカー:中央公論新社発売日: 2010/11/25メディア:単行本購入: 66人...

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どうして「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?」という書名にしたんですか?

「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?」発売から約一週間、Twitter等でたくさんの感想をいただき、ありがとうございます。どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語作者:梅田望夫出版社/メーカー:中央公論新社発売日: 2010/11/25メディア:単行本購入: 66人 クリック: 1,407回この商品を含むブログ (58件)...

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祝・「将棋世界」電子書籍化

「将棋世界」電子書籍化、発表直後からの大反響、おめでとうございます。数か月前に米長会長と柿木さん(柿木神)からこの構想を伺い、試作版ソフトを見せていただいたとき、「紙から電子書籍にすることで、将棋ほど価値が高まるものはないのだ!」と直覚しましたが、いざ完成版をダウンロードしてみて、いやいや、やはりこれは棋書に革命を起こしますね。そう確信しました。将棋の雑誌や本を読みながら、同じページにある盤面図の上...

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米長邦雄日本将棋連盟会長との対談(@中央公論)が公開されました。

現在発売中の「中央公論」誌上に掲載されている米長会長との対談が、ウェブ上でも読めるようになりました。幾度も繰り返し書いてきたように、米長さんは私の昔からの憧れの人であり、彼の著書「人間における勝負の研究」は、私にとってバイブルと言うべき有り難い本でした。稀代の大人物とのこうした対談が実現したことは、私にとっての大きな喜びで、生涯の記念となるものです。将棋の海外伝播などについてのブログで、「将棋興行師...

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佐藤康光九段による書評 「引き出された勝負師の本音」

産経新聞1月9日朝刊に、佐藤康光九段による書評「引き出された勝負師の本音」が掲載されました。http://sankei.jp.msn.com/culture/books/110109/bks1101090804008-n1.htm何にも代えがたい素晴らしい贈り物をいただいた気分です。ありがたく嬉しい年始になりました。

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中日新聞、東京新聞1月18日夕刊掲載「自著を語る」、ウェブ上でも読めます。

「潔く時に無頼な語りの粋」http://www.tokyo-np.co.jp/book/jicho/jicho20110118.html

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